最近は人間同様、犬も高齢化が進んでします。 犬も高齢化が進むと疾病率が上がるので、愛犬が手術を受ける可能性も高まります。 大切な愛犬の病状が悪化し獣医師が手術を勧めるということは、飼い主としてその決断を迫られているということです。 しかし、獣医に勧められたからと言って手術を選択するのが正しいのかというと、そうでないこともあります。 そこで、動物病院で手術を勧められた時に注意したいことをまとめてみました。
1. 動物病院で手術を勧められた時の注意点:本当に外科的処置しか方法がないのか?
動物病院で手術を宣告されるときは、本当に手術が必要な場合が殆どですが、残念なことに稀に獣医の利益重視で手術を告げられる場合があります。 状況にもよりますが、手術などの外科的治療は犬の体に大きな負担をかけるため、まずは投薬などの内科治療で状況が好転するかを見ることが一般的です。 それにも拘わらず、詳しい説明もなく手術を勧めてくる場合は、どういう意図で手術が必要なのか、内科的治療ではいけない理由をしっかり獣医に聞く、いわゆるインフォームドコンセントを心掛けましょう。
2. 動物病院で手術を勧められた時の注意点:手術費用はどれくらいかかるのか
動物医療は自由診療になります。 従って、手術をするには大きな金額が必要になることがほとんどで、費用は十数万円から100万円になることが多いのです。 筆者の愛犬が椎間板ヘルニアになったときは、内科的治療を経て改善が見られず、苦渋の決断で手術を選択したことがあります。 その手術は緊急で行われたこともあり、手術でかかった金額は総額で70万円! 納得したうえでの出費で、歩けなかった愛犬が今ではドッグランで走れるようになったのでうれしい限りでした。 しかし、納得していなければこの金額に疑念を抱いたと感じています。 後から追加の費用が掛かるのか、その場ですべて支払いは完結するのかなど、詳しい説明を求め、納得したうえで手術に同意するようにしたほうが良いと思います。
3. 動物病院で手術を勧められた時の注意点: 再発のリスクや術後に動物病院での診察は必要なのか
病気の種類によっては再発のリスクがある場合もあります。 もちろん手術で完治すれば問題ないのですが、手術=完治と勘違いをして、手術したのに獣医がしっかり治してくれなかったという飼い主様もいらっしゃいます。 説明がしっかりなされていなかった場合、その動物病院にも責任がありますが、愛犬にメスを入れるわけですから、飼い主としては手術をして完治するのかも確認しておく必要があるのではないでしょうか? 万一完治しない場合、犬の体に負担をかけないために、手術をあえて選択しないこともあります。 動物病院で手術を勧められたからと言って、絶対に応じなければいけないわけではありません。 再発のリスクなど納得したうえで動物病院での手術に同意するようにしましょう。