犬の手作りごはんの良いところは愛情をかけて安全な食事を与えられることです。 飼い主さんの手間はかかりますが頑張ってみませんか? この記事では犬の手作りごはんにチャレンジするにあたって注意して欲しいことや考えて頂きたいことを解説していきます。
1.犬の手作りごはんの良いところは?
ここから、犬の手作りごはんのいいところとどんなものが犬にとって健康にいいのかを説明していきます。
1)犬の手作りごはんの良いところ
犬の手作りごはんの良いところは愛情をかけて安全な食事を与えられることです。
過剰に加工されていない自然に近いナチュラルなものを食べさせることで、添加物や保存剤を使用していないごはんを摂取することが出来るのです。
手作りごはんのレシピ本もいろいろと沢山出てきましたが、ご自分のワンちゃんにあったものを選ぶことが重要です。
また、病気を持っている犬やアレルギーがある犬、もちろん個体差もあるため、しっかりと「うちのワンちゃんにあうごはんはどうすればいいのかなぁ?」と考えてから手作りごはんをスタートすることをオススメします。
もちろん、最初は普段のドッグフードにトッピングをしたり、一食だけを手作りごはんにするという方法もあります。
2)犬のことを理解することから始めよう!
犬は歯や腸の形態から考えると、元々はオオカミのような肉食獣でヒトと伴侶動物になり雑食に適応したと考えられています。
肉や魚など(動物性タンパク質)を中心として、穀類や季節の野菜などを加えてご飯の幅を広げることもできます。
多くの食材を入れるようにしてバランスのしっかりとした食生活を目指しましょう。
一般的に食材の量のバランスは動物性タンパク質(肉・魚など):野菜:炭水化物=3~5:3~5:1~3が理想と言われていますが、年齢や活動量、体質によって変わってきます。
2.犬の手作りごはんの材料の調理法とメリット
犬の手作りごはんの材料の調理法や食べることでどんなメリットがあるのかを説明していきます。
1)タンパク質(肉・魚・卵など)
鶏肉には胸肉、もも肉、砂肝、ササミ、手羽先、鶏レバー等があります。
牛肉は脂身の少ないものを与えましょう、牛肉の中でもひき肉が一番亜鉛が豊富です。
豚肉も同様に脂身の少ないものを選び加熱調理を施しましょう。
これは寄生虫や細菌の観点から必要な調理です。
他に動物性の肉には馬肉、羊肉、骨、軟骨等があります。
チーズが好きな子には塩分を抑えたものを与えるようお願いします。
魚ではイワシ、アジ等の青魚はタウリンやDHAやEPAを含んでいます。
ただし、塩分(ナトリウム)には注意が必要です。
タラやカレイなどの白身魚は脂肪分も少なく消化も良いです。
卵は新鮮な物を選びよく加熱します。
卵のアミノ酸スコアは100点満点、効率よくタンパク質を摂取したいときには効果的です。
鉄分も豊富に含まれています。
そのほかには大豆製品(豆腐、おから)も好みによって使用してみてください。
2)炭水化物(米・玄米など)
炭水化物は白米を少し与えます。
玄米は白米に比べビタミンや食物繊維も多く含みますが、消化が悪いので、やわらかく炊き、消化吸収の様子を観察しながら与えましょう。
また、与える時には発芽抑制因子のアブシジン酸を無くすために、一晩水に浸すと良いですね。
雑穀は鉄分やミネラルの補給もできます。
ただし、炭水化物には肥満の危険性もありますので、適度に与えることが大事です。
3)野菜・果物
野菜は肉食の動物で不足しがちなカリウムや食物繊維等の補給ができ、体調のバランスを整えてくれます。
カボチャ、ブロッコリー、ニンジン、キャベツ、ダイコン、ハクサイ、サツマイモ等をバランスよく与えましょう。
果物はカリウムの補給などのメリットも多いですが、糖質等肥満の原因になることも考え与え過ぎに注意しましょう。
4)その他(海藻類・きのこ・オイル)
昆布やひじき・わかめなどの海藻類は食物繊維やミネラルが豊富です。
また、キノコ類はカロリーは殆ど無く食物繊維やアミノ酸が豊富で、ビタミンDやβグルカンを含み、免疫活性効果が期待できます。
ですから、これらの食材は共に小さく刻んで与えることをオススメします。
この時に、オメガ脂肪酸・不飽和脂肪酸を含む良質なオリーブオイルやサーモンオイルを添加します。
亜麻仁油はオメガ3脂肪酸という抗炎症作用がある成分があると言われています。
普段のドッグフードにサプリメント感覚でかけると良いですね。
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