あなたはどんな時に愛犬におやつを与えていますか? 何も意識せず、自分の食事のついでにあげたり、ほしがった時にいつでもあげたりしていませんか? おやつの種類や量には気をつけていても、与えるタイミングを意識している飼い主さんは少ないようです。 犬はおやつが大好きな動物。 幸福感を満たしてあげたり、信頼関係を築いたりするために、おやつは重要なアイテムです。 ここでは、ベストなおやつのタイミングについて考えてみましょう。
1.愛犬のおやつのタイミング、基本ルール
ここから、愛犬におやつをあげる際のルールを説明していきます。
1) しつけの時、行動の直後に
当たり前のようであまり意識されていないのが、しつけのご褒美としておやつを与えること。
犬は本来飼い主さんの指示に従い、褒めてもらうことに喜びを感じる習性をもっています。
単におやつをあげるだけでなく、良い行動をした後にあげることによって、同じ量のおやつでも、犬はより大きな喜びを感じることができます。
「命令や注意をして、従ったらおやつを与える」という一連の流れが大切です。
さらに、犬の行動の直後(2秒から3秒以内)に与えることも重要。
自分の行いの結果としておやつをもらったことを、犬が理解するためです。
時間が経ってからおやつをもらっても、犬はどうしてもらったのか理解できません。
命令をだす前に、手におやつを準備しておき、従ったらすぐに与えるようにしましょう。
2) 欲しがったタイミングでは与えない
おやつの喜びを知っている犬は、どんな時もおやつを欲しがります。
おねだりされるとついあげたくなってしまいますが、ここは我慢。
欲しがった時に与えてしまうと、いつでももらえると勘違いしてしまいます。
そしてもらえないと、怒って吠えたり噛みついたりといった行動をとるように……。
頻繁におやつをもらっている犬は、だんだんとおやつに興味を示さなくなり、しつけの時のご褒美としての効果もなくなってしまいます。
欲しがっている時は与えるタイミングではありません。
また、吠え続けるなど困った行動をした時に、止めさせるためにおやつを利用することもNG。
吠えればおやつがもらえると思わせてはいけません。
2.愛犬にベストなタイミングでおやつをあげて信頼関係アップ
以上の2つの基本ルールが日常的に守られている犬には、おやつを様々に有効活用できます。 ストレスがかかるトリミングやお風呂、病院受診の前後などに、ご褒美として与えたり、他の犬とのケンカなどで興奮した後に、落ち着かせるために与えたり。 犬はおやつをもらうことで安心感を得て、忠誠心が増すでしょう。 正しいタイミングで与えることで、愛犬とのコミュニケーションが円滑になり、より信頼関係を深めることができます。
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