人のために仕事をしてくれる犬はワーキングドッグと呼ばれ、補助犬(盲導犬、聴導犬、介助犬)やセラピードッグなど様々な形で私達の生活に貢献してくれています。 多くのワーキングドッグは大体8~10年程度で引退します。 引退後、彼らはどんな余生を過ごしているのでしょうか? 今回は警察犬と盲導犬の引退後の過ごし方に焦点をあてていきます。
1. 警察犬の引退後の生活は?
警察犬とは犯罪捜査などの警察活動に携わる犬の総称です。警察犬は、大きく分けて2種類に分かれています。それは「直轄警察犬」と「嘱託警察犬」です。 直轄警察犬の数は少なく、警察の直接の管理の下、つまり、国の管理下にあり、扱い上は国の所有物となるため里親に出されることなく、引退後はそのまま警察犬施設で暮らすことになります。 それに対し嘱託警察犬は、民間の方が飼育・訓練している犬で、各都道府県警察が実施する審査に合格し、警察犬として登録された犬たちのことです。 個人に委託していた場合は飼い主の元に戻り、余生を過ごすことが多いようです。 また、警察犬訓練所などの委託犬であった場合は、一般家庭へ里子に出されることになります。 年齢を重ねていても訓練が行き届いているので、警察犬の里親を希望する人は少なくないようです。
2. 盲導犬の引退後の生活は?
盲導犬の場合、引退した後の生活には主に3つの道があります。 1つ目は一般家庭に引き取られ家庭犬として生活する道。 2つ目は、日本盲導犬協会の作った老犬ホームでお世話されて余生を過ごす道。 3つ目は、盲導犬候補生の仔犬を育てる活動に役立ってもらう道です。 「パピーウォーカー」と呼ばれる盲導犬候補犬の仔犬を預かるボランティア活動をする家庭で、盲導犬候補犬の社会化をお手伝いする役割を担います。 パピーウォーカーをしている家庭に引き取られる事が多いので、10年ぶりに飼い主と再会するなんてこともあるとか、ないとか。
ワーキングドッグの引退後は様々な道がある
ワーキングドッグとして有名な警察犬と盲導犬ですが、引退後の生活について知っていましたか? 引退後は一般家庭に迎えられたり、次世代のワーキングドッグの社会化のお手伝いをする子もいいて様々です。 人のために懸命に働いてくれたワーキングドッグ達には幸せな余生を送ってほしいですね。 ボランティアという形で彼らに関わることもできるようですので、興味を持った方は是非、調べてみて下さい!