さて、今回はスピンというトリックを教えてみましょう。スピンは、犬がその場で一周まわるトリックで、初歩的なトリックとして、よく知られています。 スピンは、できるととってもかわいいですし、犬との楽しい時間になります。さらに、コミュニケーションを図ることでより良い関係が築けます。犬にトリックを教えたことがない方でも簡単にできますので、「オスワリ、オテ、、、」だけじゃなく、ぜひこのトリックにも挑戦してみましょう! ちなみに、スピンは、右回り、左回りどちらでも構いませんが、両方できるとより良いと思います。犬によって得意な方向があるので、スムーズにできる方から始めてみましょう。
犬の『スピン』を動画で解説
犬の『スピン』をドッグトレーナーの動画を参考に解説していきます。
Step1:ご褒美の誘導でできるようにする
ご褒美を持った手を犬の鼻先に近づけて、ついてくるように誘導します。
この動きを小さく円を描くように誘導すれば、一周まわるスピンの形になっていきます。
この時、ご褒美は隠すように持って、犬から見えないようにしていくと、最後に言葉を教える時にスムーズになります。「いい子」や「グッド」などのほめ言葉を言ってから、隠したご褒美をあげるようにするといいです!
Step2:ハンドサインでできるようにする
ご褒美の誘導で1周まわれるようになったら、両手にご褒美を持って、誘導する手と、ご褒美をあげる手を分けるようにしてみましょう。誘導して、スピンができたら、「いい子」といって反対の手からフードやおやつをあげて下さい。
そうすることで、犬は手にご褒美があっても別のところからもらえるんだ!と覚えていき、手におやつを持たなくてもできるスーパーワンコになれます!徐々に誘導の手には、ご褒美を持たないようにしていくと理想的です。そして、誘導の手の動きと似た動きを決めて、それをスピンのハンドサインとしましょう。
Step3:人の言葉の合図(コマンド)を教えましょう。
言葉の合図は「スピン」や「まわれ」などが一般的ですが、なんでも構いません。
ただし、左回りと右回りは違う合図にしましょう。
左は「スピン」で右は「ターン」とか、「くるん」とか。スピンと言ってからハンドサインを出して、犬が一周まわったら褒めてあげましょう。だんだんと、スピンと言う言葉の合図と、ハンドサインを結びつけるように覚えていき、言葉を理解してくれます。なんども繰り返すことが大切です。
この時、ハンドサインは、大きいものよりも小さい方が、言葉を理解するには早いです。犬は耳で聞く情報よりも、目で見るものを優先します。ハンドサインを小さく、ヒントを小さくするような感じで、練習していくと、言葉を覚えてくれます!
片方が出来たら反対方向に回る事も教えてみましょう。同時に教えるよりも、順番に教えた方が、犬が混乱せずスムーズに教えることができますよ。
まずは、ご褒美を持った手を犬の鼻先に近づけて、人の手の動きについてくるように練習します。はじめは、右から左、左から右というように、単純な横移動についてくるようにしてみましょう。少しでも手の動きについてきたらほめてご褒美をあげて下さい。
犬の『スピン』のQ&Aとポイントまとめ
Q:犬がご褒美につられず、誘導がうまくできません。 A:そのような時は、まず、ご褒美の種類を変えてみることが簡単な方法です。普段あげないような、食べ慣れていないオヤツなどを使うと興味を持ちやすいです。また、犬は匂いが強いものを好みます。ささみをゆでたものを使ってみるとか、レバーのおやつを使ってみるというのもお勧めです。 また、お腹がすいているときに練習するという事も大切なので、覚えておきましょう。 また、誘導できるものであれば、究極オヤツでなくても大丈夫です。 もし、遊ぶことが好きなワンチャンでしたら、ボールなどのオモチャをご褒美として使っても構いません。やり方は一緒ですので、犬が喜ぶものを使ってみてください。 さて、いかがでしたか?スピンのポイントは以下の2つです。 ① ハンドサイン離れするために、徐々に手で描く円を小さくする事 ② 誘導出来ないなら、オヤツのレベルや、誘導できる別の物を探すこと 犬に新しいことを教えると、とっても楽しいです。スピンはその第一歩としてはうってつけですので、是非ともチャレンジしてみて下さいね!