• 動画付記事
  • 2021/12/02

犬の伏せの教え方~ドッグトレーナーの動画解説付き~

Photo

今回は、犬のしつけの基本「フセ」の姿勢に挑戦してみましょう。 フセは地面に胸(お腹)がついた姿勢です。「オスワリ」や「マテ」と一緒に教える方も多いのではないでしょうか。 フセができると、実はメリットがたくさんあります。 例えば、散歩前の準備でちょっと待ってほしいときや、ブラッシングをするとき。フセは動きを止めて落ち着いてもらうことができる姿勢ですので、便利です。また、お尻を地面につけるオスワリの姿勢に比べて、フセの方が長時間待たせることができるのもポイント。 きちんと身につけば、動物病院の待合室やドッグカフェでお茶をする時などでも、落ち着いて過ごすことができます。

犬の『伏せ』を動画で解説

犬の『伏せ』をドッグトレーナーの動画を参考に解説していきます。

Step1:ご褒美を使ってフセの姿勢に誘導する

犬の大好きな食べ物を手に包むように持って、犬の鼻先に近づけます。鼻先から下に手を動かし、フセの姿勢へ誘導しましょう。フセの姿勢が取れたら「いい子」などのほめ言葉をかけてから手に持ったご褒美をあげましょう。

誘導は、犬の鼻先から真下に手を下げて、少し手前に引くような動きをするとよいでしょう。

 

☆誘導がうまくできない場合のポイント

①オスワリをさせてから行う

腰が浮いてしまってなかなかフセの姿勢にできない場合は、オスワリさせた状態から練習するとやりやすいでしょう。

 

※オスワリの教え方

犬の大好きなドッグフードやおやつを手に持って、犬の鼻先から上へ持ちあげるように動かします。犬が手を見上げることで、腰を下ろし、座る体勢になりやすいです。犬が座ったタイミングに「いい子」と褒めてあげご褒美をあげましょう。

繰り返していくと人が手をあげる合図で座るようになります。

オスワリの教え方について、詳しくは、別の記事を参考にしてみてください。

 

②ちょっとずつほめる

はじめは頭が少し下がったり、前足が一歩出ただけでも褒めてあげるようにしましょう。徐々にフセの姿勢を目指して練習してください。

 

③マットなどの柔らかい素材の上で行なう

固い床や冷たい床を嫌がることもあります。マットやカーペットの上で練習してみましょう。マットの上など、特定の場所で教えると、その上で伏せることを覚えるので、色々な場所でもマットを持っていけば、伏せるきっかけを作りやすくなります。

 

④人の足の下をくぐらせる

人が足を延ばし、その下をほふく前進のように潜り抜けさすように誘導すると、フセの姿勢を作りやすいです。

 

⑤リードを装着して練習する

リードを短めに床に抑えるようにして、犬の頭を下げやすい状況を作りましょう。

 

どの方法でも、フセの姿勢が取れたらほめてあげる事を忘れないようにしてください。

 

Step2:ハンドサインで出来るようにする

ご褒美の誘導で、スムーズに伏せる事ができるようになったら、ご褒美を持たずに、人の手の動きだけ、つまりハンドサインで出来るようにしましょう。

両手にご褒美を持ち、誘導する手とご褒美を与える手を区別しましょう。犬を誘導しフセの姿勢になったら「いい子」とほめ言葉をかけた後、反対の手からご褒美をあげて下さい。そうすることで、手にご褒美を持っていなくても、違う所から出してもらえるということを犬に教える事が出来ます。

だんだんと誘導する手にはご褒美を持たずに、ハンドサインでできるようにしましょう。もし、ご褒美を持たないとできないという場合は、またご褒美を持って練習しても大丈夫です。ご褒美を隠し持つようにして、持っているかどうかわからなくすることや、徐々に小さいご褒美を持つようにすると、スムーズに覚えていきます。

 

Step3:言葉の合図でできるようにする

最後に、言葉を教えましょう。「フセ」や「ダウン」など好きな言葉を一つ決めます。言葉をかけてから、ハンドサインを出し、結び付けるように教えていきます。

 

「フセ」→ハンドサイン→犬が伏せる→いい子→ご褒美

 

この手順を何度も繰り返し練習しましょう。

ハンドサインを出さずに、言葉の合図だけで伏せられるようにするためには、だんだんと、ハンドサインを小さくしていくこと、そして、言葉をかけてからハンドサインを出すまでの時間を延ばすことが大切なポイントです。

犬の『伏せ』のポイントまとめ

Photo

「フセ」の説明はいかがでしたか? ポイントは3つです。 1.大好きなご褒美を使って誘導すること 2.上手くいかない時は道具を使ったり、人の体を使う事 3.人の合図でできるようにする ぜひ教えてみて下さい。

Photo

鈴木拓真

麻布大学獣医学部動物応用科学科卒業。 スタディ・ドッグ・スクール所属のドッグトレーナー。 毎週末行なうレッスンには多くの飼い主と犬たちが集まる。 預かりや訪問など様々なしつけ/指導を行なう中、動物系専門学校の講師も務める。

アカウントを作成しましょう

アカウントをお持ちの方はログインしてください。

アカウントを作成しましょう

アカウントをお持ちの方はログインしてください。

アカウントを作成しましょう

アカウントをお持ちの方はログインしてください。

アカウントを作成しましょう

アカウントをお持ちの方はログインしてください。

ログイン/会員登録が必要です。