夏のこの時期は最高気温が30度を超す暑い日が多く、外に出るのをためらうような日が続いていますね。 気温が30度ほどの日中、日差しによって熱せられたアスファルトの表面温度は60度を超すこともあるそうです。 我々人間は外を歩くとき靴を履きますが、犬の場合は素足で歩くことがほとんどです。 そのため、熱を持った地面などを歩くと肉球をやけどしてしまうことがあります。 特に注意しなければならないのがこの夏の時期です。 今回は、肉球がやけどしないための予防法と、応急処置の仕方を解説していきます。
1. 犬の肉球をやけどにさせないために
夏の暑い時期、散歩をするとやけどすることがあります。 愛犬の肉球をやけどから守るために、予防法としてここでは3つご説明いたします。
(1)熱い所は避けて歩く
お散歩コースにはアスファルトなどで舗装された道がありますね。 マンホールやアスファルトなどは日が当たっていると土の地面より温度が上がりやすいです。 これらの場所を歩くとやけどすることが多いので、できるだけ避けて歩きましょう。
(2)散歩の時間帯をずらす
夏は地面が比較的熱くない早朝か夜間に散歩をすることでやけどのリスクを大幅に減らせます。 でも、そのような時間帯でも地面が熱い時があるので、散歩前にはできるだけ地面に手を触れて温度の確認しましょう。
(3)犬用の靴下やシューズを使用する
犬用靴下や犬用シューズを履かせることもやけどの予防になります。
ただし、嫌がるワンちゃんが多いので、履かせて散歩する前にトレーニングが必要なことがあります。
また、使う際の注意点があります。
実は犬は足の裏で汗をかいて体温調節する場合があります。
なので、靴下やシューズを履くと体温を下げる妨げになる場合もあるので、使用する際は短時間の使用にとどめましょう。
2. こんな素振りを見せたら犬の肉球のやけどシグナルかも
お散歩中に、犬が歩くのをやめたり、肉球を舐めたりするなど、肉球を気にする素振りがあればやけどを疑いましょう。 もともと肉球が黒っぽい犬も多く、見た目だけではなかなかやけどしているかどうか判断がつきにくいのです。ですから、「やけどしたかな?」と思ったらすぐに動物病院に行きましょう。 もちろん、腫れや赤みを見つけたら、動物病院に直行です。
3. 犬が肉球をやけどしたときの動物病院に行く前の応急処置
犬が肉球のやけどをしたときは、応急処置として流水や氷などで冷やし、やけどした箇所を清潔に保ちましょう。 地面に接する肉球は常に清潔ではありません。 やけどした個所から細菌感染などを起こす場合もあります。最悪壊死してしまうこともありますので、もしやけどが疑われたら、すぐに動物病院に連れて行きましょう。
夏は犬の肉球のやけどに注意しよう
夏の散歩の際、気を付けるべき肉球のやけどについてご説明しました。 もともとの肉球の色によって、見た目だけではやけどかどうかわからない場合が多いです。 やけどが疑われるときは、すぐに獣医師に診てもらいましょう。 今回ご説明した予防法をよくお読みいただいて、愛犬をやけどから守ってあげてください。