新型コロナのパンデミック(感染症の大流行)により、世界中の人々の生活が大きく変わりました。 この話は、新型コロナ感染拡大防止のための外出制限中に、アメリカのノースカロライナ州で実際にあった心が温まるお話です。
1. 新型コロナの影響で外出制限中の誕生日
2020年4月、新型コロナウイルスの影響によりノースカロライナでは外出制限が出されていましたが、犬の散歩などはOKとされていました。 同州に住むエリザベス・ガスリーちゃんは2020年4月21日に3歳の誕生日を迎えました。 ですが、外出制限のため友達を呼んで誕生日パーティーを開くことができなかったのです。 さぞガッカリしたであろうエリザベスちゃんのために、誕生日パーティーに代わることが何かできないかとご両親は考えました。
2. 犬の散歩中の人に呼びかけ
エリザベスちゃんの家は庭付きの一軒家で、庭からは犬を散歩する人たちの行ったり来たりするのがよく見えました。 エリザベスちゃんは犬が大好きで、外出制限が出される前は近所の犬とよく遊んでいました。 エリザベスちゃんのご両親は、そんなエリザベスちゃんが喜ぶであろう妙案を思いついたのです。 「犬の散歩をされている方々へ!3歳の娘の誕生日を祝うためにご協力ください。4月21日の午後5時~5時半に犬を連れて散歩をしてください。招待を受け取ってください。ありがとう!」(原文そのまま訳) なんと思い切ったことでしょう。 このように書かれた看板を家の門のところに立てたのでした。
3. 犬のパレードでお祝い
愛娘を思うご両親の気持ちは人々に届きました。 当日は午後5時15分までの間に41人と17匹もの犬が家の前を通ってくれたのでした。 「ソーシャルディスタンス」にも気をつけながら、庭でその様子を見ていたエリザベスちゃんに手を振ったり、バースデーメッセージを書いたプラカードを見せてエリザベスちゃんの誕生日をお祝いしてくれたそうです。 こうして両親がエリザベスちゃんのために考えたイベントは大成功しました。 今回のお誕生日はエリザベスちゃんにとって忘れられない思い出になったのではないでしょうか。
【おわりに】
日本でもまだまだコロナウイルスの影響があり、気が滅入ってしまった方も多いかと思います。 ですが、外出制限の中でも知恵を絞ればこんなにも素晴らしい誕生日ができると、エリザベスちゃんの家族は証明しました。 コロナウイルスの影響がある中でも、工夫次第で今までのように、もしくはこれまで以上にできることはある、と思わせてくれるようなお話だったのではないかと思います。 参照URL: https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/272452