• 犬の種類と特徴
  • 2025/01/15

アメリカン・コッカー・スパニエルの特徴・性格・大きさ・値段相場や飼い方のポイントをご紹介

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この記事では、アメリカン・コッカー・スパニエルを飼おうと考えている方へ、アメリカン・コッカー・スパニエルの特徴や性格、大きさ、値段相場、飼い方のポイントなどをご紹介します。アメリカン・コッカー・スパニエル飼育の参考にしてみてください。

アメリカン・コッカー・スパニエルの特徴

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耳のウェーブした飾り毛や、手足の飾り毛が優雅なアメリカン・コッカー・スパニエル。 ディズニーのわんわん物語の「レディ」と言えば、ほとんどの人が想像できる犬種ではないでしょうか。 スペインの猟犬であるスパニエルがルーツとなっています。ヤマシギ (woodcock) 狩りの際に活躍していたため、犬種名に「コッカー (cocker) 」が入っています。 1620年、メイフラワー号でイギリスからアメリカに渡ってきた2頭のイングリッシュ・コッカー・スパニエルのうち、愛玩犬向きのものが改良され、アメリカン・コッカー・スパニエルになりました。そのため、原産はアメリカとなっています。 アメリカン・コッカー・スパニエルの方が一回り程小さく、頭部に丸みがあります。 被毛のおかげで優雅な見た目ですが、筋肉質で走るのが早く、体力のある犬種です。

アメリカン・コッカー・スパニエルの被毛・抜け毛

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アメリカン・コッカー・スパニエルはダブルコートの長毛種です。 タイプはストレートタイプとウェーブタイプの2種類があります。 ダブルコートなので換毛期には特に抜け毛が多くなるでしょう。 被毛の色は大きく3種がJKC(ジャパン・ケンネル・クラブ)で認められています。 しかし、以下はショーに出陳する際の規定のため、家庭犬として迎えるのであれば絶対条件ではありません。 ・ブラック・バラエティー ブラックの単色、タン・ポイントのあるブラックを含む。 胸、喉の少量のホワイトは許容されるが、それ以外の部分のホワイトは認められない。 ・ブラック以外の単色(アスコブ・バラエティー) ブラック以外の単色で、明るいクリームからダークなレッドまであり、ブラウン及びタン・ポイントのあるブラウンも含む。 胸、喉の少量のホワイトは許容されるが、それ以外の部分のホワイトは認められない。 ・パーティ・カラー・バラエティー 2色以上のはっきりと区別できる単色で、その内の1色はホワイトでなければならない。 タン・ポイントを含む。 タン・ポイントの規定は明るいクリームからダークなレッドまでで、個体の毛色の10% 以下でなければならない。 マーキングは以下の部分になければならない。 ・両目の上の明確なタン・スポット ・マズル及び頬の両側 ・両耳の裏側 ・足及び脚 ・尾の裏側 ・胸部(あっても無くてもペナルティーは課されない。) 明瞭でなかったり、僅かしか見られないタン・マーキングは好まれないようです。

アメリカン・コッカー・スパニエルの性格

人懐っこく、陽気で遊び好きな性格です。原産のアメリカでは「メリーコッカー(陽気なコッカー)」と呼ばれるほどです。
穏やかで他の人や犬にも友好的に接することができます。


アメリカン・コッカー・スパニエルの大きさ

アメリカン・コッカー・スパニエルは中型犬に分類されます。


アメリカン・コッカー・スパニエル 成犬の体高

JKCの規定によると、アメリカン・コッカー・スパニエルの成犬時の体高はオス約38cm、メス約36cmが一般的です。
これより±1.25cmの差は認められていますが、これはドッグショーに出陳する際の規定なので、家庭犬ではある程度前後しても問題ないと考えられます。


アメリカン・コッカー・スパニエル 成犬の体重

JKCには体重の規定はありませんが、アメリカン・コッカー・スパニエルの成犬時の体重はオス・メスともに7~13kgが一般的です。

アメリカン・コッカー・スパニエルの値段・価格相場と選び方

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アメリカン・コッカー・スパニエルの値段相場は20万円~40万円となっています。

アメリカン・コッカー・スパニエルの選び方

アメリカン・コッカー・スパニエルの子犬を選ぶときには、以下のポイントをチェックしましょう。

健康体かどうかのチェック

・毛並みがきれいか

・口の中は綺麗なピンクで噛み合わせが良好か

・目ヤニはなくキレイか

・鼻は湿っているか

・耳の中に異常や異臭はなく綺麗に立っているか

・立ったときの肩や前腕・胸部ががっしりしているか

・お尻の周りが汚れていないか

・不自然な歩き方をしていないか

・抱き上げたときにずっしりした重みがあるか

性格のチェック

・元気に遊んでいるか

・遠くから声をかけたときに反応するか

・こちらに対し尻尾を振ってくれるか

・抱っこされたときにおとなしいか

血統・将来の大きさのチェック

・遺伝病やデメリットとなる特性を親や祖先・兄妹が持っていないか

・JKC発行の血統証明書はついているか

・数代先までファミリーツリーを確認できるか

アメリカン・コッカー・スパニエルは、狩猟犬として活躍していた時に損傷を防ぐため、断尾をしていた犬種です。

基本的に断尾は生後3~7日頃に行います。
最近では動物愛護の観点から、断尾をしない国も増えています。
日本でもブリーダーによって断尾をする・しないが分かれると思われます。
アメリカン・コッカー・スパニエルをありのままの姿でお迎えしたい方は、断尾・断耳をしていないブリーダーさんから迎え入れるか、ブリーダーさんに断耳・断尾をしないアメリカン・コッカー・スパニエルを迎えることが希望である旨の申し入れをしましょう。


飼い方のポイント

お迎え時のポイント

子犬のお迎えに行く際には、必ずペットシーツを敷いたキャリーケースを用意しましょう。
安全に子犬を運べるよう、子犬の大きさに適した頑丈なキャリーケースを使ってください。

お迎え時には、食事やトイレの仕方、健康診断やマイクロチップの有無など、子犬の現在の状況を聞いておくことを忘れないようにしましょう。
かかりつけになる動物病院を事前に探しておくことで、お迎え後の健康診断などをスムーズに受けることができます。

アメリカン・コッカー・スパニエルの子犬をお迎えする際には、以下のグッズを用意しましょう。

  • サークルやケージ
  • トイレトレー
  • 首輪やハーネス
  • リード
  • 食器
  • 給水機
  • お迎え先で食べていたフード
  • スリッカー・コームブラシ
  • ペットヒーター(10~5月の場合)
  • 爪切りやシャンプーなどのケア用品
  • おもちゃ
  • 除菌消臭剤 など

お迎え前には子犬が誤って飲み込んでしまわないよう、床に物はできるだけ置かない環境づくりをかかさないようにしましょう。
寒い時期・暑い時期にお迎えをする場合には、ペットヒーターやエアコンで温度管理をしっかり行ってください。

お迎え当日から3日ほどは、なるべくケージから子犬を出さず環境に慣れてもらいましょう。
初日~1週間はじっくりと様子を見て、その後にスキンシップをとっていくと子犬の愛犬に不安をあまり感じさせずに慣れさせることができます。

 

成長期・成犬期のポイント

アメリカン・コッカー・スパニエルを飼育する際には、飼育や食事、運動やしつけなどさまざまなポイントを知っておく必要があります。
ここでは、アメリカン・コッカー・スパニエルと暮らしていく上でのポイントを解説します。

 

【飼育のポイント】

アメリカン・コッカー・スパニエルは、長毛のダブルコートなのでお手入れはしっかり行う必要があります。

飾り毛を生かしたカットなどを楽しめるのがこの犬種の良さですが、長く残した部分は毎日ブラッシングしないと絡まって毛玉になってしまいます。

また、たれ耳のため内耳炎・中耳炎・外耳炎等、耳関連の病気には注意する必要があります。

 

【食事のポイント】

アメリカン・コッカー・スパニエルは運動が好きな犬種ではありますが、食欲も旺盛なため肥満にならないよう注意が必要です。

筋肉や毛艶を維持するために高タンパクで、肥満予防に低脂肪・低カロリーのフードがおすすめです。

耳がとても大きく垂れているので、フードで汚れないように耳汚れ防止スヌード等を活用しましょう。

 

アメリカン・コッカー・スパニエルは約12ヶ月で成犬になります。食事の回数は消化器系の成長に合わせて変えていく必要があります。成長段階に合わせたご飯の回数を表にまとめたので参考にしてください。

~生後6ヶ月

4回

生後6ヶ月〜1歳

2,3回

1歳以降

2回

 

【運動のポイント】

アメリカン・コッカー・スパニエルは非常に運動量の多い犬種で、走ることが大好きです。

散歩は、駆け足運動などを取り入れて、1日2回、30分/回(1日1時間)することが理想です。
個体差がありますが、毎日の散歩を行っても運動が足りずにストレスを感じてしまう子もいます。
定期的にドッグランへなどに通い、思いきり運動させましょう。

 

【お手入れのポイント】

ダブルコートなので年間を通して抜け毛が多いです。また、毛が伸び続けるのでトリミングサロンも利用した方がいいでしょう。

できれば毎日ピンブラシやコームでブラッシングし、毛の絡まりをほどいてあげましょう。
また、耳周りの病気にかかりやすいため、耳の状態はこまめにチェックしましょう。
表にアメリカン・コッカー・スパニエルに必要なお手入れをまとめたので、ぜひ参考にしてください。

ブラッシング

毎日

シャンプー

月1~2回

歯磨き

毎日

爪切り

月1~2回(爪が伸びていたら)

耳掃除

こまめにチェックし、汚れが気になったら掃除

 

【しつけのポイント】

アメリカン・コッカー・スパニエルは穏やかで従順なので、比較的しつけはしやすい犬種です。

トリミングサロンに行く機会が多い犬種なので、おすわり、待て、伏せ等の基本的なしつけはできた方が良いでしょう。

生後3~12週の時期は社会化期と呼ばれ、犬が様々な刺激に適応できるようになる期間があります。
この期間に他の人や犬と触れ合わせることで、社交性のある子に育てることができるので、パピーパーティやパピークラスに参加することをおすすめします。


また、スパニエル系の犬種は稀に激怒症候群(レイジ・シンドローム)を発症することが報告されています。
先天性の脳機能障害と考えられており、しつけで抑えられるものではない行動です。
唸る等の前兆もなく突然噛みつくような行動が続く場合は、動物病院に相談することをおすすめします。
抗てんかん薬で症状を抑えるといった対策はできるからです。

トイレトレーニング

決められた場所でトイレをできるようにする

クレートトレーニング

クレートに入ったまま大人しくできるようにする

コマンドトレーニング

「お手」「お座り」「伏せ」などのコマンドをこなせるようにする

噛み癖のトレーニング

噛んでよいもの・いけないものの区別できるようにさせる

吠え癖のトレーニング

無駄吠えをさせないようにする

リーダーウォークのトレーニング

引っ張ることなく、飼い主の横について散歩できるようにする

まとめ

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穏やかでフレンドリーなアメリカン・コッカー・スパニエル。初心者にもおすすめの犬種です。 優雅な見た目ですが体力もあるので、アクティブにわんちゃんと遊びたい方にも最高の家族となってくれるでしょう。

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ぷにぷにpaw編集部

動物看護師やトリマーの有資格者や愛犬家など犬が大好きな人が編集しております。 愛犬家の皆様に正しい情報をお伝えできるよう、わんちゃんについて日々勉強をしております。

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