• 犬の種類と特徴
  • 2024/12/26

狆の特徴・性格・大きさ・値段相場や飼い方のポイントをご紹介

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この記事では、狆を飼おうと考えている方へ、狆の特徴や性格、大きさ、値段相場、飼い方のポイントなどをご紹介します。狆飼育の参考にしてみてください。

狆の特徴

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鼻ぺちゃでふわふわの長毛の狆。 ペキニーズと似ていますが、狆の方が手足が長く、鼻が少し高いこと、被毛のカラーバリエーションが決まっている(黒(または茶)と白のパーティーカラー)等、見分け方があります。 ペキニーズは8世紀頃から中国の歴代の皇帝に献上されており、神聖な犬とされ、皇帝と皇族以外による飼育を禁じられていました。 一方狆は、7世紀前半に新羅(朝鮮)から聖武天皇に贈られたというのが最古の記録で、そこから改良され現在の姿となったようです。 特に5代将軍徳川綱吉は狆をかわいがっており、狆は役人に護送され、立派な乗り物に乗せられて登城したというほどです。 しかし、狆もペキニーズも、祖先犬はチベタン・スパニエル系統の短吻犬種と思われ、血統的なつながりがあると考えられています。

狆の被毛・抜け毛

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JKC(ジャパン・ケンネル・クラブ)によると、白地に黒又は赤(明るい茶)の斑で、ボディと同じく顔の斑は目の周囲から耳全体にかけて左右相対になっているものが好ましいとされています。 特にマズル(口元)から頭頂にかけて幅広い白のブレーズ(鼻筋から両目の間を通る白い筋)があることが好ましいようです。 一般的にシングルコートと言われていますが、稀にダブルコートの個体もいるようです。 シングルコートの場合は比較的抜け毛は少ないと言われています。 毛は伸び続けないのでトリミングは必須ではありません。

狆の性格

江戸時代のころからお座敷犬として可愛がられており、「猫のような犬」と言われていたほど落ち着いている性格の子が多いです。
「狆」という漢字も犬と猫の中間の獣という意味で作られた和製漢字です。
繊細な面もあり、子どもなどにしつこくされると攻撃的になるのではなく、嫌なことから距離を取るようになります。


狆の大きさ

狆 成犬の体高

JKCの規定によると、狆の成犬時の体高はオス25cm前後、メスはオスよりやや小さいのが一般的です。


狆 成犬の体重

JKCの規定によると、狆の成犬時の体重はオス・メスともに4~5kgが一般的です。


狆の値段・価格相場と選び方

狆の値段相場は20万~40万円となっています。


狆の選び方

狆の子犬を選ぶときには、以下のポイントをチェックしましょう。

健康体かどうかのチェック

・毛並みがきれいか

・口の中は綺麗なピンクで噛み合わせが良好か

・目ヤニはなくキレイか

・鼻は湿っているか

・耳の中に異常や異臭はなく綺麗か

・立ったときの肩や前腕・胸部ががっしりしているか

・お尻の周りが汚れていないか

・不自然な歩き方をしていないか

・抱き上げたときにずっしりした重みがあるか

性格のチェック

・元気に遊んでいるか

・遠くから声をかけたときに反応するか

・こちらに対し尻尾を振ってくれるか

・抱っこされたときにおとなしいか

血統・将来の大きさのチェック

・遺伝病やデメリットとなる特性を親や祖先・兄妹が持っていないか

・JKC発行の血統証明書はついているか

・数代先までファミリーツリーを確認できるか

飼い方のポイント

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ここではお迎えからしつけまで解説していきます。

お迎え時のポイント

子犬のお迎えに行く際には、必ずペットシーツを敷いたキャリーケースを用意しましょう。
安全に子犬を運べるよう、子犬の大きさに適した頑丈なキャリーケースを使ってください。

お迎え時には、食事やトイレの仕方、健康診断やマイクロチップの有無など、子犬の現在の状況を聞いておくことを忘れないようにしましょう。
かかりつけになる動物病院を事前に探しておくことで、お迎え後の健康診断などをスムーズに受けることができます。

狆の子犬をお迎えする際には、以下のグッズを用意しましょう。

  • サークルやケージ
  • トイレトレー
  • 首輪やハーネス
  • リード
  • 食器
  • 給水機
  • お迎え先で食べていたフード
  • スリッカー・コームブラシ
  • ペットヒーター(10~5月の場合)
  • 爪切りやシャンプーなどのケア用品
  • おもちゃ
  • 除菌消臭剤 など

お迎え前には子犬が誤って飲み込んでしまわないよう、床に物はできるだけ置かない環境づくりをかかさないようにしましょう。
寒い時期・暑い時期にお迎えをする場合には、ペットヒーターやエアコンで温度管理をしっかり行ってください。

お迎え当日から3日ほどは、なるべくケージから子犬を出さず環境に慣れてもらいましょう。
初日~1週間はじっくりと様子を見て、その後にスキンシップをとっていくと子犬の愛犬に不安をあまり感じさせずに慣れさせることができます。

 

成長期・成犬期のポイント

狆を飼育する際には、飼育や食事、運動やしつけなどさまざまなポイントを知っておく必要があります。
ここでは、狆と暮らしていく上でのポイントを解説します。

 

【飼育のポイント】

狆は後ろ足の血管の異常により痛みを引き起こすレッグぺルテス病や、ひざの皿の骨が正常な位置からはずれてしまう膝蓋骨脱臼など、関節の病気になりやすいです。
フローリングなどで滑ってしまわないよう、フロアマットなどで滑り止め対策を行う、ベッドやソファにペット用階段やスロープを設置する等で対策しましょう。
肉球の間の毛をカットしてあげるのもいいでしょう。

また、目が大きく出っ張っているので、ものにぶつかったり散歩の際に枝などで傷つきやすいです。
毎日のスキンシップで異常がないかチェックするようにしましょう。

 

【食事のポイント】

狆はそれほど運動を必要としないため、食事でカロリーをコントロールしてあげる必要があります。

低脂肪・高タンパクのフードやおやつが良いでしょう。
また、粒のサイズは小粒のものを選んであげると食べやすいでしょう。

 

狆は約8~10カ月で成犬になります。食事の回数は消化器系の成長に合わせて変えていく必要があります。
成長段階に合わせたご飯の回数を表にまとめたので参考にしてください。

~生後6ヶ月

4回

生後6ヶ月〜1歳

2,3回

1歳以降

2回

 

【運動のポイント】

狆は短頭種の小型犬なので、長時間の運動は不要です。

散歩は1日2回、15分/回(1日30分)することが理想です。
個体差がありますが、毎日の散歩を行っても運動が足りずにストレスを感じてしまう子もいます。定期的にドッグランへなどに通い、様子を見ながら運動させましょう。
短頭種なので呼吸音が異常だと感じたら、すぐに休ませましょう。

 

【お手入れのポイント】

狆は柔らかい長毛のため、毛が絡まってしまわないよう毎日のブラッシングが必要です。
特に耳周りの飾り毛が絡まりやすいのでピンブラシとコームで優しくブラッシングしてあげましょう。
また、顔周りのしわも毎日拭いてあげることで、炎症や臭いを予防できます。

表に狆に必要なお手入れをまとめたので、ぜひ参考にしてください。

ブラッシング

毎日

シャンプー

月1~2回

歯磨き

毎日

爪切り

月1~2回(爪が伸びていたら)

耳掃除

汚れが気になったら

 

【しつけのポイント】

狆は賢く従順なので、しつけはしやすい犬種と言えます。

しかし繊細な面もあるので、褒めて伸ばすことを意識しましょう。しかし甘やかしてしまうと指示を聞かなくなってしまいます。
口に入れてはいけないものを口にしたとき等、してはいけないことをしたときははっきりと「ダメ」と叱る必要もあります。

生後3~12週の時期は社会化期と呼ばれ、犬が様々な刺激に適応できるようになる期間があります。
この期間に他の人や犬と触れ合わせることで、社交性のある子に育てることができるので、パピーパーティやパピークラスに参加することをおすすめします。

トイレトレーニング

決められた場所でトイレをできるようにする

クレートトレーニング

クレートに入ったまま大人しくできるようにする

コマンドトレーニング

「お手」「お座り」「伏せ」などのコマンドをこなせるようにする

噛み癖のトレーニング

噛んでよいもの・いけないものの区別できるようにさせる

吠え癖のトレーニング

無駄吠えをさせないようにする

リーダーウォークのトレーニング

引っ張ることなく、飼い主の横について散歩できるようにする

まとめ

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特徴的な見た目と、犬というより猫のような性格の狆に夢中になっている飼い主さん多数! 穏やかで家庭犬にも向いているので、お子さんがいる家庭にも向いています。

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ぷにぷにpaw編集部

動物看護師やトリマーの有資格者や愛犬家など犬が大好きな人が編集しております。 愛犬家の皆様に正しい情報をお伝えできるよう、わんちゃんについて日々勉強をしております。

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