• 犬の種類と特徴
  • 2022/08/01

アラスカンマラミュートの特徴・性格・大きさ・値段相場や飼い方のポイントをご紹介

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この記事では、アラスカンマラミュートを飼おうと考えている方へ、アラスカンマラミュートの特徴や性格、大きさ、値段相場、飼い方のポイントなどをご紹介します。 アラスカンマラミュート飼育の参考にしてみてください。

アラスカンマラミュートの特徴

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オオカミのような見た目と太くしっかりした四肢、筋肉質な身体をもつアラスカンマラミュート。 見た目がシベリアンハスキーと非常に似ていますが、アラスカンマラミュートは、より体が大きく、耳が離れており、尻尾がくるんと巻かれているという特徴があります。 アラスカンマラミュートの起源には諸説ありますが、極寒の地アラスカに住んでいた先住民マラミュート族の狩猟犬やそり犬として暮らしていたといわれています。 1896年以降絶滅の危機に陥りましたが、1920年代に、ニューイングランドのドッグレース愛好家に繁殖され、絶滅を逃れました。 そして、1935年にアメリカンケネルクラブ(アメリカで純血犬種の管理を行う団体)で正式な犬種として認められました。

アラスカンマラミュート 抜け毛・被毛

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アラスカンマラミュートはダブルコートの短毛種で、春・秋に換毛期があります。

アラスカンマラミュートの被毛は2層で構成されます。

  • 保温効果のあるアンダーコート
  • 外部からの刺激を防ぐオーバーコート

アラスカンマラミュートはアンダーコートの多い犬種であり、換毛期には特に抜け毛が多くなります。こまめにブラッシングやシャンプー、トリミングなどの被毛ケアをしましょう。

また、アンダーコートが密な犬種のため、寒さには強いですが、暑さにとても弱いです。特に夏の暑さ対策は徹底する必要があります。

アラスカンマラミュートの性格

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アラスカンマラミュートの基本的な性格の特徴は以下のとおりです。

  1. 友好的
  2. 献身的
  3. 愛情深い
  4. 威厳がある
  5. 忠実
  6. 遊び好き
  7. 社交的
  8. 運動好き
  9. 独立心が強い など

元々狩猟犬やそり犬として暮らしていたアラスカンマラミュートは、飼い主に対し愛情深く、協調性が高いです。群れで暮らすことを好み、小さな子供や他の犬とも仲良くできます。
遊ぶことが大好きなので、子供の良い遊び相手になってくれるでしょう。

 

オスの性格

アラスカンマラミュートのオスは本能的に縄張り意識が強く、自身のテリトリーを守ろうとします。
来客への吠え癖や引っ張り癖もメスより強いため、しつけをしっかり行い行動をコントロールできるようにしておきましょう。

 

メスの性格

アラスカンマラミュートのメスはオスより物静かで、マイペースな性格です。
縄張りを主張することも少ないため、オスよりはしつけやすいです。
ただ、気まぐれな一面もあるため、機嫌が悪いとなかなか指示を聞かないことがあります。

アラスカンマラミュートの大きさ

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アラスカンマラミュートは大型犬に分類される犬種です。 基本的にオスの方が体が大きくなります。ここでは、アラスカンマラミュートの大きさを解説します。

アラスカンマラミュート 成犬の体高

アラスカンマラミュートの成犬時の体高は58cm~71cmが一般的です。

個体差でかなり大きさが変わってきます。

なお、JKCが定めているオス・メスそれぞれの理想体高は、以下の通りです。

オス

63.5cm

メス

58.5 cm

 

アラスカンマラミュート 成犬の体重

アラスカンマラミュートの成犬時の体重は32kg~43kgが一般的です。

なお、JKCが定めているオス・メスそれぞれの理想体重は、以下の通りです。

オス

38kg

メス

34kg

 

個体差が大きいので、体型のチェック時には体重を測るだけではなく、ボディコンディションスコアなどを用いて健康な体型かどうかを判断しましょう。

アラスカンマラミュートの値段・価格相場と選び方

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アラスカンマラミュートの値段相場は、現在30万円~100万円ほどの金額が一般的です。 血統などによってはもっと高価格なワンちゃんもいるようです。

アラスカンマラミュートの選び方

アラスカンマラミュートの子犬を選ぶときには、以下のポイントをチェックしましょう。

健康体かどうかのチェック

・毛並みがきれいか

・口の中は綺麗なピンクで噛み合わせが良好か

・目ヤニはなくキレイか

・鼻は湿っているか

・耳の中に異常や異臭はなく綺麗に立っているか

・立ったときの肩や前腕・胸部ががっしりしているか

・お尻の周りが汚れていないか

・不自然な歩き方をしていないか

・股関節や後ろ足に異常はないか

・抱き上げたときにずっしりした重みがあるか

性格のチェック

・元気に遊んでいるか

・遠くから声をかけたときに反応するか

・こちらに対し尻尾を振ってくれるか

・大人しく抱っこされてくれるか

血統・将来の大きさのチェック

・遺伝病やデメリットとなる特性を親や祖先・兄妹が持っていないか

・JKC発行の血統証明書はついているか

・数代先までファミリーツリーを確認できるか

大型犬であるアラスカンマラミュートは、親犬の股関節に異常がないかを確認する必要があります。
大型犬は股関節形成不全という股関節の病気を発症することが多いからです。
この病気の過半数は、遺伝によって発症するといわれています。
お迎えする検討する際には、親犬の血統書に書いてある股関節・肘関節の評価をブリーダーさんに見せてもらうといいでしょう。
ただ、評価を受けるための検査は任意なので、必ず書いてあるとは限りません。

アラスカンマラミュート 飼い方のポイント

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アラスカンマラミュートは、室内で飼うことが基本の犬種です。ここでは、アラスカンマラミュートの子犬をお迎え・飼い方のコツ・ポイントなどを紹介します。

お迎え時のポイント

子犬のお迎えに行く際には、必ずペットシーツを敷いたキャリーケースを用意しましょう。
安全に子犬を運べるよう、子犬の大きさに適した頑丈なキャリーケースを使ってください。

お迎え時には、食事やトイレの仕方、健康診断やマイクロチップの有無など、子犬の現在の状況を聞いておくと安心です。
かかりつけになる動物病院を事前に探しておくことで、お迎え後の健康診断などをスムーズに受けることができます。

アラスカンマラミュートの子犬をお迎えする際には、以下のグッズを用意しましょう。

  • サークルやケージ
  • トイレトレー
  • 首輪やハーネス
  • リード
  • 食器
  • 給水機
  • お迎え先で食べていたフード
  • スリッカー・コームブラシ
  • ペットヒーター(10~5月の場合)
  • 爪切りやシャンプーなどのケア用品
  • おもちゃ
  • 除菌消臭剤 など

お迎え前には子犬が誤って飲み込んでしまわないよう、床に物はできるだけ置かない環境づくりをかかさないようにしましょう。
寒い時期・暑い時期にお迎えをする場合には、ペットヒーターやエアコンで温度管理をしっかり行ってください。

お迎え当日から3日ほどは、なるべくケージから子犬を出さず環境に慣れてもらいましょう。
初日~1週間はじっくりと様子を見て、その後にスキンシップをとっていくと子犬の愛犬に不安をあまり感じさせずに慣れさせることができます。

 

成長期・成犬期のポイント

アラスカンマラミュートを飼育する際には、飼育や食事、運動やしつけなどさまざまなポイントを知っておく必要があります。
ここでは、アラスカンマラミュートと暮らしていく上でのポイントを解説します。

 

【飼育のポイント】

アラスカンマラミュートは暑さに非常に弱い犬です。
一般的には20~25度が犬にとっての快適な温度と言われますが、アラスカンマラミュートにとっては20℃でもまだ暑いと感じることがあります。
パンティング(ハァハァと呼吸すること)などの暑さを感じているサインをしていたら、もう少し部屋の温度を下げるなどの対処をしましょう。

また、どの犬種でもそうですが、暑い日の日中に散歩へ出るだけでも熱中症を起こして命の危険にさらしてしまう可能性があります。
暑い日は、早朝または夕方~夜にかけて散歩やおでかけをしましょう。

 

【食事のポイント】

大型犬の大型犬であるアラスカンマラミュートは、胃がねじれてしまう胃捻転や腹部にガスがたまる胃拡張を起こしやすい犬種です。
胃捻転を発症すると血流の悪化で胃が壊死し、最悪の場合命を落としかねません。
胃捻転・胃拡張は食後2時間以内の運動をしないことで予防できます。愛犬の命を守るためにも、散歩は食前に行いましょう。

アラスカンマラミュートは2歳で成犬になる犬種です。成犬になるまで食事の回数は成長段階に合わせて変える必要があります。表をまとめたので参考にしてください。

~生後6ヶ月

4回

6ヶ月〜2歳

2~3回

成犬

2回

 

【運動のポイント】

アラスカンマラミュートはたくさん運動を必要とする犬種で、1日2時間の運動が必要です。

1日2回各60分の散歩を、駆け足運動を取り入れながら行いましょう。
個体差がありますが、毎日の散歩を行っても運動が足りずにストレスを感じてしまう子もいます。定期的にドッグランへなどに通い、思いきり運動させましょう。

 

【お手入れのポイント】

アラスカンマラミュートはボリュームあるダブルコートをもつので、徹底した被毛ケアが必須です。
特にアンダーコートが非常に密で毛玉ができやすいので、毎日ブラッシングする必要があります。
毛が多く地肌までしっかり洗うのが難しいため、シャンプーはトリミングサロンでプロに任せるべきでしょう。
毛が生えかわっていく犬種なので、基本的にトリミングは必要ありません。

原因は不明ですが、アラスカンマラミュートはバリカンで極端に短く刈ってしまうと脱毛が起きることがあります。サマーカットなどは絶対にしないようにしてください。

アラスカンマラミュートに必要なお手入れを表にまとめたので、ぜひ参考にしてください。

ブラッシング

毎日2~3回

シャンプー

月1~2回

歯磨き

毎日

爪切り

月に1回(爪が伸びていたら)

耳掃除

耳の中が汚れていたら

 

【しつけのポイント】

アラスカンマラミュートは元々狩猟犬やそり犬として人の指示に従っていた犬種なので、飼い主に従順でしつけのしやすい犬種です。
トイレやクレート、コマンドのトレーニングなどをすぐに覚えてくれるでしょう。
アラスカンマラミュートのしつけで苦戦しやすいのは、リーダーウォークのトレーニングです。
元々そり引きなどをしていたアラスカンマラミュートは、引っ張り癖を持つ子が多いです。
しっかりしつけをしないと飼い主さんが怪我する原因になります。
子犬のころからリーダーウォークのしつけを徹底し、引っ張らないようにしましょう。

特にオスは身体が大きく、愛犬が遊び感覚でじゃれているだけのつもりでもほかの人や犬に怪我を負わせてしまう恐れがあります。
大型犬のしつけに慣れていないのであればドッグトレーナーへの依頼や、しつけ教室などを利用することを推奨します。

まとめ

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アラスカンマラミュートは、そり引きや狩りのお供としてアラスカで暮らしていました。 オオカミのような見た目から怖い犬種だと思われるかもしれませんが、温厚で飼い主に忠実に従う優しい性格の大型犬です。 大型犬なので徹底したしつけは必要ですが、子犬の時期から主従関係を教えれば、素晴らしい家族の一員になってくれるでしょう。 ブラッシングや運動が多く必要であり、さらに一人が苦手な犬でもあるため、家族に迎える場合は毎日のケアやコミュニケーションがしっかりできる時間を確保してあげてくださいね。 ぷにぷにPaw(ぽー)では他の犬種についても詳しく解説しております。 ぜひお読みください。

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スミスさん

幼いころから犬・フェレット・ハムスターなどと生活してきました。 好きな犬はミックス犬。 実家で子供の頃飼っていた子も、スピッツと柴犬のミックスでした。 現在はフェレットの「つな」ちゃんと2人暮らし中。

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