わんちゃんが子犬のころはドッグフードをふやかして与えている飼い主さんがほとんどではないでしょうか。 実は、成犬になってもドッグフードをふやかして与えることでメリットがあるんです。 本記事では、ドッグフードをふやかす方法とそのメリット・デメリットについて詳しく解説します。
ドッグフードをふやかすメリット
わんちゃんの年齢や健康状態によっては、ドライタイプのドッグフードを食べるのが難しい場合があります。 特に、子犬や高齢犬、歯が弱い犬にとって、ふやかしたドッグフードは食べやすくなります。 しかし、成犬にもメリットがあります。
消化を助ける
ふやかすことでフードが柔らかくなり、消化吸収が良くなります。
特に消化器系に問題があるわんちゃんには効果的です。
水分補給になる
ドライフードは、10%以下程度しか水分が含まれていません。
ふやかしたフードは水分を含んでいるため、わんちゃんが水分を補給しやすくなります。
あまり水を飲まないわんちゃんにとっては、より多く水分摂取させることができます。
食いつきの向上
ふやかすことでフードの香りが強まるため、わんちゃんの食いつきがよくなります。
特に食欲が落ちているときには効果的です。
満腹感を得られる
ふやかすと水分によってフードの量が増えるため、同じ量のドライフードを食べたときよりも満腹感を得られやすくなります。
ダイエット中のわんちゃんにはおすすめです。
ドッグフードをふやかすデメリット
栄養価の変化
熱いお湯を加えることで、栄養素が変質してしまう・失われてしまう可能性があります。
熱湯は使用せず、30~40℃くらいのぬるま湯を使用してふやかしましょう。
保存ができない
ふやかしたフードは雑菌が繁殖しやすいため、長時間放置することは避けてください。
ふやかしてから20分以内にはわんちゃんに与え、食べ残したものは捨てましょう。
時間と手間がかかる
ドライフードをふやかすには10分ほどがかかるため、忙しい日常生活の中では手間に感じることもあります。
時間を短縮しようと、まとめてふやかしたフードを作り置きすることも避けてください。
上記の「保存ができない」にもあるように、雑菌が繁殖してしまうためです。
手間ですが、毎回食べる分だけをふやかすようにしましょう。
歯周病の原因になる
ふやかした柔らかいフードは歯に付着しやすく、歯垢になりやすいです。
そのため、いつも以上にしっかりと歯磨きを行う必要があります。
ドッグフードのふやかし方
ドッグフードをふやかす手順と注意点を説明します。
基本的なふやかし方
- 1食分のドッグフードをお皿に入れる。
- 30〜40℃のぬるま湯をドッグフードに対して2倍程度加えます。
- 0〜20分程度、フードを浸してふやかします。この時間はフードの種類によって調整してください。
熱湯は使用しない
前述のように、熱いお湯を加えることでドッグフードの栄養素が変質してしまう・失われてしまう可能性がありますので気をつけましょう。
ミネラルウォーターや牛乳は使用しない
ふやかすのに使用する水分は水道水、気になる方はペット用の浄水器で濾過したものを使用しましょう。
ミネラルウォーターは犬の尿路結石の要因となるミネラルが含まれている可能性があります。
特に「硬水」は尿路結石の原因となるマグネシウムやカルシウムが多く含まれているため、避けましょう。
また、牛乳を使用すると、牛乳に含まれている「乳糖」により、わんちゃんが下痢になってしまう可能性がありますので、1日の摂取カロリーをオーバーしないのであれば、犬用ミルクなどで代用しましょう。
水分量の調整
水分の量はわんちゃんの好みに応じて調整可能です。
水分が多いと、フードは柔らかくなり、逆に少ないと少し固めに仕上がります。わんちゃんが好む固さを見つけましょう。
温度管理
ふやかしたドッグフードは、常温または少し温めてから与えると良いでしょう。
温かいフードは香りが立ち、食いつきが良くなることがあります。
ただし、熱すぎないよう注意してください。
まとめ
ドッグフードをふやかすことで、愛犬の食事をより健康的で食べやすくすることが可能です。 メリット・デメリットを理解し、最適な方法で愛犬の食事を改善してみてください。