病院で処方された薬を飲ませたいのに、愛犬が嫌がって飲んでくれなくて困っている… フードに錠剤を混ぜても錠剤だけきれいに残してしまう… そんなお困りの飼い主さんも多いのではないでしょうか。 しかし、愛犬の健康のためには、獣医師さんに指示された量を飲ませなければいけませんよね。 この記事では、わんちゃんに薬を飲ませるコツを解説していきます。
薬の種類と剤形
獣医師さんから犬に処方される薬には主に4つの剤形があります。 薬の剤形を理解すると、わんちゃんがお薬を飲みやすい方法を見つけることができます。
1.錠剤
錠剤は一般的な剤形ですが、苦味があることがあります。
小さく砕いて与える方法もありますが、砕いても問題がないか事前に獣医師に相談しましょう。
2.液体
液体の薬は、犬が飲みやすいことが特徴です。
スポイトやシリンジを使って直接飲ませることができ、投薬が比較的簡単です。
3.カプセル
カプセルは、中に粉末状の薬が入っており、飲みやすさの点では利点があります。
ただし、犬がカプセルを噛んでしまうことがあるため、注意が必要です。
また、カプセルの中身を出して与える方法もありますが、薬の効き方に影響が出る可能性があるので、獣医師に必ず相談しましょう。
4.粉薬
粉薬はフードに混ぜやすく、消化しやすいというメリットがあります。
しかし、成分によっては苦みを感じることもあるので、獣医師に確認してみましょう。
犬に薬を飲ませる方法
犬に薬を飲ませる方法は主に4つあります。 その紹介の前に、まず飼い主としての心得を持ちましょう。 それは「犬にプレッシャーを与えない」ことです。 わんちゃんに薬を飲んでほしいあまり、飼い主さんがいつもと違う雰囲気になっていたり、いつもと違う行動をしていると、わんちゃんに伝わってしまいます。 何度もわんちゃんの口をこじ開けようとしたり、イライラしたりせず、可能な限り平常心でいることが大切です。 では、犬に薬を飲ませる4つの方法をご紹介します。
1.ドッグフード、おやつに混ぜる
小さな錠剤やカプセルであれば、まず大好きなおやつに包んで与えてみましょう。
例えば、チーズやお肉タイプの柔らかいおやつに薬を包むことで、わんちゃんが気づかずに飲み込んでくれます。
苦みのない粉薬であれば、ドッグフードやペースト状の食べ物に薬を混ぜる方法もあります。
苦みのある粉薬を混ぜてしまうと、今まで好きだったドッグフードやペースト状の食べ物を嫌いになってしまう可能性があるので、注意しましょう。
2.野菜などドッグフード以外の食べ物に包む
かぼちゃやサツマイモ、じゃがいもを蒸して、その中にお薬を包んで与える方法です。
蒸してマッシュしたイモ類の中に薬を包んで与えるのも良いでしょう。
薬を包む際は、薬を持ったり触ったりした指で包むとわんちゃんにはにおいや味がわかってしまうので、気を付けましょう。
3.わんちゃん用投薬グッズを使う
ペースト状の投薬用おやつ等、様々な投薬グッズが販売されています。
こういったグッズを活用すれば、わんちゃんも飼い主さんもストレスが軽減するでしょう。
4.直接口に入れる
口周りを触れるわんちゃんであれば、口を優しく開き、お薬を口の奥の方に入れる方法です。
お薬をわんちゃんの口に入れたら、喉元を撫でてあげると飲み込みます。
少量の粉薬であれば、指に粉薬をつけ、わんちゃんの歯とほほの間に塗り付けます。
頬を優しく揉んで唾液と混ざるようにしてあげると、自然と飲み込むでしょう。
犬が薬を飲まない時の対処法
犬が薬を飲むのを嫌がる場合、少しずつ慣れさせることが大切です。
最初は薬を包んでいないおやつをいくつか与え、慣れてきたころに薬を包んだおやつを紛れ込ませる等で対応しましょう。
そして実際に薬を飲めたら大げさなくらいにたくさん褒めて、お薬に対してポジティブな関連付けを行いましょう。
薬を飲ませる際の注意点
わんちゃんに薬を与える時は、無理に口に押し込んだり、叱ったりしないように気をつけましょう。
「薬=嫌なこと」だとわんちゃんが覚えてしまうと、今後の投薬がさらに難しくなるからです。
また、薬が完全に飲み込まれているか確認することも大切です。
わんちゃんが薬を飲み込んだサイン
わんちゃんが口の周りを舌でペロペロしているときは飲み込んだサインです。
中には器用なわんちゃんもいるので、このようなサインをしていたとしても、しばらくは薬を吐き出さないか様子を見ましょう。
まとめ
愛犬に薬を飲ませることは、愛犬の健康を守るため、病気を治すために必要です。 様々な方法を試しながら、愛犬に合った方法を見つけることで、ストレスなく投薬ができるようになります。 正しい知識と技術を身につけて、愛犬の健康をしっかりサポートしましょう。