用途に合わせて複数用意を
今回は、犬を持ち運ぶためのキャリーバッグのお話です。結論から言えば、一つのバッグで全てをまかなうのではなく、色々と使い分けをしてほしいですね。基本的には持ち運べる「クレート」がメインになるかと思いますが、まず知ってほしいのは、トリミングサロンや動物病院に行く時にだけ入れると「外の怖い場所」に行く時に入れられる箱だという苦手意識がついてしまいかねないこと。ですので、普段からお家の中でもクレートを置いておき、中に入ったらおやつやご飯をあげたり、またはあえて最初はクレート内で寝てもらったりして、安心できる居住スペースだとわかってもらう「クレートトレーニング」をしてほしいのです。屋内では完全にフリーにしている方がいらっしゃいますが、実は犬は狭い空間を好みますので、このトレーニングはそれほど難しいことではないと思います。そうやってクレートに慣らしていき、ご飯が欲しくなったり眠くなったり、あるいは機嫌が悪い時に自ら進んで入るようになったらしめたもので、いつでもどこへでも運べるようになります。ただこのクレート、デメリットはとても重いこと。しかも角ばっているので自分の足にぶつけたりしますし、両手もふさがってしまいますので、車に乗せることができない場合は少々厳しいかもしれません。 その点、メッシュやナイロン素材などのソフトクレートであれば持ち運びは楽になりますが、強度の面では落ちますし、逃走する危険性は高くなります。また中に熱がこもりがちなので夏場は注意が必要です。とはいえ、短時間の移動には有用でしょう。