おうちでできること、できないこと
今回はトリマーらしくお手入れのお話をしようと思います。 飼い主の皆様、是非信頼できるトリマーさんを探してください。 特に子犬ちゃんであればなおさらで、最初こそプロにお願いして、その子がどういう性格か理解し行動パターンを把握してもらい、その上で自宅でのお手入れ方法を伝えてもらう方がこの先長い一生を見ると賢明です。
なぜかというと…
ご自宅でのシャンプーやブラッシングでトラウマを抱えてしまい、どうしようもなくなってからサロンにお願いする…といったパターンもすくなくはありません。 飼い主さんもワンちゃんも戦ってしまい必死。悲しいかな日々の関係性まで険悪になっていまったケースもあります。
トラウマは一瞬、取り除くのは大変
私の職場ではトレーナーさんと連携し、噛むわんちゃんのトリミングの受け入れもしています。 シャワーでお鼻にお水が入ってしまった経験でシャンプーが苦手な子には、お水の音を聞かせておやつ、濡れた手で触っておやつ…一瞬でできたトラウマは、そんなスモールステップを踏んで少しずつ、かつ丁寧にワンちゃんの反応を見ながら取り除いていきます。
牛歩戦術のごとく少しずつ…
ブラッシングについても同様でブラシを見せたらおやつをあげる、などを繰り返し、ブラシで触れられることが楽しいことだと理解してもらう。それができてからブラシで優しく背中をなでる、という流れです。 自宅でやるのは毛玉にならないようにするところまでで、毛玉をほどくのは我々トリマーの役目です。虫歯予防のために歯磨きをするのは自宅、虫歯を治療するのは歯医者さんというのと同じですね。
人間も同じですが、赤ちゃんは目に見えるすべてが新鮮な状態です。それが危険か安全かを認識し、自分とモノの違いという「社会性」を身に着けてもらうことが第一歩です。 最初からおとなしくブラシもシャンプーもなんでもへっちゃら!が当たり前ではありませんものね。