トイ・マンチェスター・テリアの特徴・性格・大きさ・値段相場や飼い方のポイントをご紹介

この記事では、トイ・マンチェスター・テリアを飼おうと考えている方へ、トイ・マンチェスター・テリアの特徴や性格、大きさ、値段相場、飼い方のポイントなどをご紹介します。トイ・マンチェスター・テリア飼育の参考にしてみてください。

トイ・マンチェスター・テリアは、19世紀中頃にイギリスでマンチェスター・テリアを小型化させた犬種です。 その頃、ネズミを捕るために小型で運動能力の高いマンチェスター・テリアが好まれたため、改良されトイ・マンチェスター・テリアが作出されました。 このブームによって乱繁殖と極端な小型化・体重制限により弱い個体が増え、人気が低迷し絶滅しそうになりました。 その後愛好家たちによって体高・体重の制限が緩和されたため、安定した健康状態の個体数が増え、今に至ります。 ミニチュア・ピンシャーと見た目が似ていますが、トイ・マンチェスター・テリアの方がより小さいです。 また、ミニチュア・ピンシャーは断尾されています。 しかし動物福祉の観点から、断尾しない・禁止する国が増えているため、日本でも断尾していないミニチュア・ピンシャーが増えたら、見分けがつかなくなるかもしれません。

トイ・マンチェスター・テリアの被毛・抜け毛

トイ・マンチェスター・テリアのJKC（ジャパン・ケンネル・クラブ）で認められている毛色はブラック・アンド・タンのみです。
光沢を帯びたスムースコートです。シングルコートなので抜け毛は比較的少ないのですが、寒さには弱いので、冬は服を着せてあげた方がいいでしょう。

トイ・マンチェスター・テリアの性格

好奇心旺盛で活発、警戒心が適度にあります。
テリアの一種ではありますが、温和で甘えたがりな性格の子が多いようです。

トイ・マンチェスター・テリアの大きさ

トイ・マンチェスター・テリアは超小型犬に分類されます。

トイ・マンチェスター・テリア　成犬の体高

JKCの規定によると、トイ・マンチェスター・テリアの成犬時の体高はオス・メスともに25～30cmが一般的です。

トイ・マンチェスター・テリア　成犬の体重

JKCの規定によると、トイ・マンチェスター・テリアの成犬時の体重はオス・メスともに2.5～3.6kgが一般的です。

トイ・マンチェスター・テリアの値段・価格相場と選び方

トイ・マンチェスター・テリアの値段相場は２０万円～４０万円となっています。
ペットショップではなかなか見かけない犬種ですので、もし家族に迎えたい場合は、ブリーダーに問い合わせた方がいいでしょう。

トイ・マンチェスター・テリアの選び方

トイ・マンチェスター・テリアの子犬を選ぶときには、以下のポイントをチェックしましょう。

飼い方のポイント

お迎え時のポイント

子犬のお迎えに行く際には、必ずペットシーツを敷いたキャリーケースを用意しましょう。
安全に子犬を運べるよう、子犬の大きさに適した頑丈なキャリーケースを使ってください。

お迎え時には、食事やトイレの仕方、健康診断やマイクロチップの有無など、子犬の現在の状況を聞いておくことを忘れないようにしましょう。
かかりつけになる動物病院を事前に探しておくことで、お迎え後の健康診断などをスムーズに受けることができます。

トイ・マンチェスター・テリアの子犬をお迎えする際には、以下のグッズを用意しましょう。

• サークルやケージ
• トイレトレー
• 首輪やハーネス
• リード
• 食器
• 給水機
• お迎え先で食べていたフード
• スリッカー・コームブラシ
• ペットヒーター（10～5月の場合）
• 爪切りやシャンプーなどのケア用品
• おもちゃ
• 除菌消臭剤　など

お迎え前には子犬が誤って飲み込んでしまわないよう、床に物はできるだけ置かない環境づくりをかかさないようにしましょう。
寒い時期・暑い時期にお迎えをする場合には、ペットヒーターやエアコンで温度管理をしっかり行ってください。

お迎え当日から3日ほどは、なるべくケージから子犬を出さず環境に慣れてもらいましょう。
初日～1週間はじっくりと様子を見て、その後にスキンシップをとっていくと子犬の愛犬に不安をあまり感じさせずに慣れさせることができます。

骨が細いため、ソファーや人間のベッドなどから飛び降りただけで骨折してしまうことがあります。
ペット用スロープ等で飛び降りなくてもいい環境を作ってあげると安心です。

成長期・成犬期のポイント

トイ・マンチェスター・テリアを飼育する際には、飼育や食事、運動やしつけなどさまざまなポイントを知っておく必要があります。
ここでは、トイ・マンチェスター・テリアと暮らしていく上でのポイントを解説します。

【飼育のポイント】

トイ・マンチェスター・テリアは、シングルコートの短毛なので寒さに弱いです。

冬に外出するときには服や靴を身につけるなどして寒さから身を守ってあげてください。

子犬のうちから服や靴に慣れさせておくことで、お互いにストレスなく着せることができます。

もとは小動物を狩ることを得意としていたので、ハムスター等の小動物とは飼育する部屋を完全に分けた方が安心です。

【食事のポイント】

トイ・マンチェスター・テリアは、骨が細く、関節にも問題が出やすいため関節や骨の健康を強化するようなフードがおすすめです。

トイ・マンチェスター・テリアは2年かけて成犬になります。食事の回数は消化器系の成長に合わせて変えていく必要があります。成長段階に合わせたご飯の回数を表にまとめたので参考にしてください。

【運動のポイント】

トイ・マンチェスター・テリアは小柄ですが活発な犬種で、走ることが大好きです。

散歩は1日2回、30分/回(1日1時間)することが理想です。
個体差がありますが、毎日の散歩を行っても運動が足りずにストレスを感じてしまう子もいます。
定期的にドッグランへなどに通い、思いきり運動させましょう。

また、ノーズワーク等、ものを探す遊びも向いています。

【お手入れのポイント】

短毛種のトイ・マンチェスター・テリアは、比較的お手入れが楽です。

週に1～2回を目安にラバーブラシや獣毛でブラッシングし、蒸しタオルなどで定期的に体を拭いてあげましょう。
表にトイ・マンチェスター・テリアに必要なお手入れをまとめたので、ぜひ参考にしてください。

【しつけのポイント】

トイ・マンチェスター・テリアは賢く穏やかなので、教えたことを比較的すぐに覚えてくれるでしょう。

依存心がやや強いため、分離不安にならないよう少しずつお留守番の練習もしておきましょう。

生後3～12週の時期は社会化期と呼ばれ、犬が様々な刺激に適応できるようになる期間があります。
この期間に他の人や犬と触れ合わせることで、社交性のある子に育てることができるので、パピーパーティやパピークラスに参加することをおすすめします。

とても小柄なトイ・マンチェスター・テリアは、電車移動でも気軽に色々なところにお出かけできます。 わんちゃんと色々なところに行ってみたいアクティブな方にはぴったりのパートナーになるでしょう。